令和8年度用 探求 現代の国語 カタログ
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八一ページ八一ページ教科書(八〇〜八五)評論Ⅱい交流を持ったことも否定できないが、□わたし□以外の人間が□くま□に向ける目や、散歩の後の□くま□の感激ぶりを考えると、後者ではないだろうか。□わたし□と□くま□の関係は□あるかなしかわからぬようなつながり□である。それでさえ運命的なものと考えたい□くま□の気持ちが□縁□□□という言葉に表れている。上3 今のところ名はありませんし、……ないわけですね□くま□が□わたし□に名を知られたくなかったために、名乗らなかったと考えることも可能である。しかし、その場合□あざな□を名乗ればよいわけである。意図して名を伏せたのではなく、必要がないので名乗らなかったと考えたい。人間であれば社会で生きていくうえで個人を識別する□名□がないことは致命的である。人間社会で生きる□くま□がほかにいないわけではないが、相当に少ないのであろう。□近隣にくまが一匹もいない□ため、同種と区別するための印となる□名□がなくても困らない。単に□名はありません□と言うだけでは、□くま□だから□名□がないのだと解釈されてしまう。名乗らない根拠を客観的に説明しているところが□わたし□に□理屈を好む□と思わせる部分である。下12 しばらく無言で歩いた□くま□だが、暑さによる疲労が募っていると読み取れる。川原に到着したときには、□舌を出して少しあえいでいる□(八二・上1)。□わたし□は□暑さには強い方□なので、疲れて黙っているのではなく、もともと口数が少ないために無言でいるのかもしれない。□くま□の疲労を気遣って無言でいるとも考えられる。また、□わたし□の会話は□では。□を除いてすべて間接話法で表記されている。ここまでは饒舌であった〈知〉の深化 神様で見やすく示しま答し呼びたか。けの発言問葉に例□や漢字板の書貴方例□をとい豊う富にろを「大時代なうえに理屈を好む」と感じたの▽□やはり□とは、引っ越しの場面でうかがえる□昔気質□がここでも表れていることを指す。また、□どうぞご自由に何とでもお呼びください。□(八一・上7)と□くま□が付け加えたのは、□わたし□にどのように呼ぶか要求することへの遠慮と考えられる。板書例▽「くま」が言葉を話すだけでなく、字の読み書きもできることも読み取れる。上14 問「徐行しながら大きくよけていく。」のはなぜか。答□わたし□(人間)と□くま□が歩いているという異様な光景に驚き、好奇心から徐行して様子を確かめながらも、距離を置いて直接の関わりを避けたかったため。なのはなぜか。人間の世界に溶け込もうと一し時て限いるごかとの授か。業展開例を、原則見開き二ページら。▽人間の言葉を話すとはいえ、異示類でしあてる□おくり、実こだ際わのりをご持授ち、業名のを名イ乗メる必ー要ジがなをい描理由きをやすま□が人間社会で生きてきた間い、さ紙ま面ざま構な成とな説明っしてていいるまとこすろ。。苦労があったと想像できる。転居の際の□引っ越し蕎麦□や□はがき□の振る舞いは、現代では珍しくなった風習である。しかし、□やはり□異類である□くま□が人間と関わろうとする以上は、周囲に対する配慮は欠かせないと□わたし□が思っていることがうかがえる。下7 くまが「『縁』というような種類の言答問□答指導資料指導資料(〈知〉の深化)                                   葉」を使ったのはなぜか。て答想□起人くし間まての□い世がる界□とにわ考溶たえけしら込□とれものるう出部と会分努いで力はあし板書例 実際の板書にお役偶るて然。い立ていただける例を示しまでるした。はなく、不思議な力の導きによると考えたから。▽□くま□が□熊の神様のお恵み□(八四・下14)を、□わたし□との結びつきの間接の原因とし下15 問「面と向かって尋ねるのも失礼である気がする。」のはなぜか。□くま□に対して、□わたし□が□生物学的にはくまだと思っている□と感じさせてしまうから。▽人間の言葉を話すことができ、律儀に引っ越しの挨拶を行うような礼儀をわきまえた□くま□を動物として扱うことへのためらいが生まれている。上10 問「わたし」は「くま」のどのようなとこ○□くま□について︿□わたし□の感じ方﹀︿昔気質﹀・□引っ越し蕎麦□など︙□引っ越しの挨拶のしかた□・□縁□というような種類の言葉︙□しゃべり方□←やはり︿大時代﹀・□漢字の貴方□が好き︿理屈を好む﹀・□僕しかくまがいない︙︙名乗る必要がない□授業展開例91

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