八〇ページ八〇ページ語句の解説〈知〉の深化神様①授業展開例 (発問と解説)教科書(八〇〜八五)〈知〉の深化 神様唐突な印象を与える書必ずしもま評論Ⅱ●導入のポイント1□神様□にはどのような特徴があるかをつかむ︒どのような小説を読んだことがあるか、振り返ってみよう。▽長編・短編/人称【一人称□わたしは□□僕は□・三人称(神の視点)・二人称(地の文で□君(あなた)は□)/ジャンル【児童文学・ファンタジー・恋愛・ホラー・SF・推理など】などの視点があることを示し、どのような作品を読んだことがあるか生徒に挙げさせる。□神様□がどのような小説であるかを考える手がかりとする。ジャンルについては、単純に分類することが難しい。単行本□神様□の帯では□うららでせつない9つの物語□と紹介されている。▽□くまが引っ越してくるとはどういうことか□□なぜくまが人語を話すのか□などの疑問を持ったままでは、□神様□を読み味わうことが難しい。小説では現実とは別の世界が描かれる。リアリズム小説だけでなく、動物と人間の会話が日常のごく自然な出来事として成り立つ小説もあることを、児童文学やファンタジー小説などの読書体験から思い起こさせることができるだろう。それらの小説世界の不思議をそのまま楽しむ読み方も、現実世界での生き方の比喩として捉える読み方も可能である。どちらにしても、□神様□は□人語を解するくま□の存在をの交流が成り立つ小説世界であることを確認また、出来事の中心にいる□くま□の行動に注目する必要があると気づかせたい。▽必要に応じて作者の代表作や略歴を紹介する。2 全文を通読し︑物語の構成と展開を把握する︒読後の感想をノートにまとめよ。疑問に*問44*問指導資料(〈知〉の深化) 思ったことも書き留めておこう。▽個人で考える時間を確保した後、ペアやグループで共有するとよい。3 第一~第三段落を改めて読み︑□わたし□が□くま□にどのような印象を持ったか理解する︒上10 問「いろいろと周りに対する配慮が必要」読み取りのうえで重要となる語句について、詳しい解説を掲載しました。上1くまに誘われて散歩に出るき出しである。読み手は□くま□というあだ名の人間か、そういう名前の犬かと、□くま□を現実的に捉えて読み進めようとする。しかし、直後に□雄の成熟したくまで、だからとても大きい□とあることで、□くま□が比喩ではなく動物の□くま□であることが確かめられる。現実にはありえないことで、読み手の注意を引く。この小説の世界では、人語を解する□くま□が日常に当たり前に存在することが、語り手の□わたし□の淡々とした口調からうかがえる。部屋も借りることができている。登場人物たちにとって、□くま□との遭遇は珍しいことであるようだが、非日常の怪異ではない。読み手の現実と語り手の現実には違いがあることを確認したい。上8 引っ越し蕎麦そばに越してきて、細く長く切れない付き合いを願う意味が込められた引っ越しの挨拶品。上13 まんざら赤の他人というわけでもないったく縁がない人ではないことをいう。くまが□たいへん世話になった某君□の叔父の□助役□と□わたしの父□が□またいとこ□であるとは、□助役□の祖父あるいは祖母と、□わたしの父□の祖父あるいは祖母が兄弟姉妹の関係という非常に遠い血縁関係であることを示す。□たいへん世話になった□というのも、本当に世話になったのか、社交辞令な語の句かがの気解に説なるところである。□某君□と親し教科書(八〇・上1~八一・下13)発問例 読解のポイントを●展押さえられる発問と、その□開や語し非解答を示しました。の内りて日ポ面手お常イにはくの□ン目。怪わトが異た向□しくと□がせで、ずあ一、る□人。わ称□た小わし説た□□しと神□□の様く内□ま面の□90
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