教科書(二六〜三二)ほどほどのデザイン評論Ⅰやりきらずに手前の程よいところで留める「ほどほど」を体現して︑それを徹底的に突き詰めた箸や︑無限の表現が可能なふろしきなどの日本の日常生活用具は︑それらのデザインによって生まれる「空き」が人間の「考える」力や「適応する」力を引き出す︑誇るべき日本の「関係のデザイン」である︒デザインを考えることは人の豊かさについて考えることであり︑「ほどほどを極める」ことやそれらを表す言葉を忘れてはならない︒□アノニマスな□のようなものこそ、誇るべき日本のデザイン。□「ふろしき」何十通りもの包み方があり、小さく畳んでもおける。つまり自由自在に変化できる一枚の布で、それ以上はデザインしない。人間の「考える」力や「適応する」力を引き出す余地を残す。無限と言いたいほど表現可能なキャンバス。また「屛風」などにも同じ「ほどほど」がある。□デザインを考えることは、人の豊かさを考えること。必要以上の間違った便利さを見直す。□やふろしきが体現する「ほどほどを極める」レベルを模索しなければならない。□「ほどほど」や「いい塩梅」などの言葉は、日本人が忘れてはならない感性を伝える。□ (三〇・2~)一枚の布の状態である「ふろしき」は、人□ (三一・4~)デザインは人の豊かさを考えることであり、□ (三一・14~)便利さよりも、昔から言われてきた「ほど「□」や「ふろしき」と同じく、「ほどほど」のデザインである。間の「考える」力や「適応する」力を引き出す余地を残しており、無限の表現が可能なキャンバスでもある。さらに、「屛風」などにも同じ「ほどほど」が見えてくる。第四段落(三一・4~三一・16)デザインは人の豊かさを考えることであり、その点で、便利さよりも、□やふろしきが体現した 「ほどほどを極める」ことやそうした言葉を忘れてはならない。二十一世紀には、□やふろしきが体現する「ほどほどを極める」ことを模索しなければならない。ほど」や「いい塩梅」などの言葉こそが、日本人の忘れてはならない感性である。上段「構成展開図」では、本文の構成を示しました。主題・例・まとめなどの文章構成をひとめでご確認いただけます。下段「要約」では、意味段落、形式段落ごとの要約と、本文全体の二〇〇字要約を掲載しました。︵197字︶構成・要約200字要約++=↓↓↓=43↓指導資料指導資料(評論) まとめ例27575
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