評論Ⅱ学習の手引き書32 【読解】 1「印刷術の発達普及」(七四・10)以降、書物と読者重要漢字との関係はどのように推移したか、まとめてみよう。筆者の考えている、「読みという営為」(七六・8)の中に含まれる「高度の読み」(七六・12)とはどのようなものか、説明してみよう。筆者は、言語表現を解釈するという行為が本来的に持っている特性を、どのようなものと考えて 〈知〉の深化▼解釈の多義性要素が特に用意されている。」(七八・15)とあるが、八〇ページ〔参考〕「神様」について、この「神様」というタイトルの意味を自分なりに解釈し、そのように解釈した根拠を説明してみよう。 抱(抱負) 娯(娯楽) 殊(殊勝) 吟(吟遊) 慮(遠慮) 漠(広漠) 瞭(瞭然) 充(充実) 埋(埋没) 銘(銘柄)外山滋比古ら日本語の論理と特徴について考察するとともに、修辞学・表現論・読者論などの分野でも活躍した。主な著作に「近代読者論」「日本語の論理」「思考の整理学」などがある。本文は「古典論」(二〇〇一年刊)によった。いるか、説明してみよう。活動 ▼話す・聞く 「解釈は読まれる回数だけ多数多様になる。」(七八・8)とあるが、他者と違った解釈をしたり、自分自身でも読むたびに違った解釈になったりという経験があるか、グループで話し合ってみよう。付随 ①表現の工夫②話し合いの工夫立脚誘発「最も活発な解釈を許す、むしろ、誘発するのが文学的表現である。不確定一九二三(大正12)年~二〇二〇(令和2)年。英文学者・評論家。愛知県生まれ。英文学者の立場か 石いし黒ぐろ圭けい「『読む』技術」 ▼多様な「読み」を知り、解釈することについて理解を深めよう。て、表現は美的価値を持つ。詩歌は、写実的散文よりも不確定要素を豊かに持つために、より多く解釈を必要とする。そのために、芸術的なおもしろさをより多く持つのである。紙面紹介 「読む」教科次の一冊79 読む31
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