▽次の文章における情報と情報との関係を確認してみよう。前提となる根拠や事実から、ある結論を導き出すことを、文章や会話に含まれる情報を正しく読み取ったり、情報を整理して適切に表現したりするためには、情報と情報との関係を的確に捉えることが必要だ。また、情報を批判的に読み解いたり、説得力のある形で意見を述べたりするために、推論の方法を身につけておこう。体験と思索Ⅰ読書は必要か?評論Ⅳ食の履歴書実社会Ⅱ実用的な文章3実社会Ⅲ実用的な文章7例例例5紙面紹介 「食の履歴書」/「情報の扱い方」教科書 一般的な前提を、個別の事例に当てはめて個別の事例を積み上げ、一般化された法則事実と、補助的な前提から、その事実をう情報と情報との関係を読み取り、表現するために情報の扱い方➡P. 18➡P. 152➡P. 182➡P. 2641主張と論拠2推論(主張の展開)A湖ではオスの魚だけを養殖している。(前提①)この魚はA湖から出荷された。(前提②)だから、この魚はオスである。(結論)カラスAは黒い。カラスBは黒い。カラスCは黒い。(事例)だから、すべてのカラスは黒い。(結論)ぬれている傘がある。(事実)〈雨が降っている中で傘をさすと傘がぬれる。〉(前提)雨が降っているに違いない。(結論)■ 「主張」を読み取る際には、何を「論拠」としている■ 自ら「主張」する際には、説得力を持つ「論拠」を必情 報の整理のかを意識し、「主張」と「論拠」の関係を捉える。ず提示する。個別の情報については、個々の情報から共通点を見いだして一つの概念にまとめるなど、情報と情報との関係性を整理して捉えることが重要だ。推論という。どこまでが前提でどこからが結論か、論理の展開を的確に見極めることが大切だ。演繹的な推論いく推論のこと。帰納的な推論を導く推論のこと。仮説形成の推論まく説明できるような結論(仮説)を導き出す推論のこと。2323「食の履歴書」:言語活動文章や図表に含まれる情報を正しく読み取り、適切に表現するための方法を、言語活動を通して習得します。
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