上段「構成展開図」では、本文の構成を示しました。導入・展開・結末などの文章構成をひとめでご確認しました。□ ・□(一七一・9~)黒洞々たる夜。下人の行方は、誰も満足。□(一六八・15~)再度、老婆に行為の理由を聞く。□〜□(一六九・2~)老婆の答え。下人の失望・憎悪・侮□。□・□(一六九・12~)老婆の弁明。第四段落(一七〇・7~一七一・14)老婆の理屈を聞くうちに下人の心理に変化が生じ、老婆の着物を剝ぎ取って走り去った。 下人は悪を肯定する勇気を得たのである。下人の行方は誰も知らない。□(一七〇・7~)下人の心理の変化。悪の肯定。□~□(一七〇・15~)老婆の着物を奪う。知らない。論理を教科書(一六〇〜一七三)組み立てる羅生門ある日の暮れ方︑一人の下人が羅生門の下で明日をどう生きるか︑途方に暮れていた︒下人が一夜を明かそうと楼上に上がると︑老婆が死体の髪の毛を抜いていた︒下人は老婆に憎悪を感じ︑捕らえて理由を問いただした︒老婆は髪の毛をかつらにするのだと答え︑生きるために犯す悪は許されるはずだと弁明した︒これを聞くうちに下人の心には悪を肯定する勇気が生じ︑老婆の着物を剝ぎ取って走り去った︒下人の行方は︑誰も知らない︒︵199字︶老婆との遭遇□〜□羅生門の楼の上楼上の気配誰かがいるおそるおそる楼の内をのぞく死骸が転がっていた□〜□老婆を目撃死骸の髪の毛を抜く老婆下人の心情の変化ある強い感情=六分の恐怖と四分の好奇心老婆に対する激しい憎悪=悪を憎む心老婆の弁明□〜□老婆を捕らえる下人は老婆をねじ倒す老婆の生死を握る→安らかな得意と満足□〜□老婆の弁明死骸の髪の毛を抜いていた理由かつらにするため→失望・憎悪・冷ややかな侮□老婆の理屈生きるためには悪事を犯してもしかたがない下人の決断□〜□下人の勇気下人の心にある勇気が生まれる→悪を肯定する勇気□・□黒洞々たる夜下人の行方は、誰も知らない構成・要約段い3落たごだとけのま要す約。と下、段本「文要全約体」ので二は〇、〇意字味要段約落を、掲形載式結末展開Ⅱ展開Ⅰ←←↓42指導資料指導資料(小説) 200字要約93
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