意味段落●構成展開図 1指導資料(小説) *四角数字は形式段落番号下人の状況□・□羅生門の情景ある日の暮れ方・雨・京都の羅生門の下下人のほかには誰もいない□〜□京都の荒廃した状況と下人の境遇洛中の荒廃天災や飢饉が重なったため荒れ果てた羅生門の状況下人の境遇四、五日前に暇を出された途方に暮れていた□・□下人の迷い下人の思案飢え死にしないためには手段を選ぶことはできない盗人になる勇気が出ない□・□下人の行動羅生門の上へとりあえずの避難の場2本文研究…本文をさまざまな角度から分析・解説しました体。の捨て場となっていた。下人は生きるためには盗人になる□ (一六八・7~)老婆の生死を支配しているという得意と教科書(一六〇〜一七三)論理を羅生門組み立てる●要約第一段落(一六〇・1~一六四・8)ある日の暮れ方、一人の下人が羅生門の下で途方に暮れていた。 京都は天災や飢饉が続き、荒廃し、羅生門も寂れて死しかないと思いながらも、その勇気が出ずにいた。夕闇が迫り、下人は羅生門の楼上で一夜を明かそうとした。□・□(一六〇・1~)羅生門の下の下人。□・□(一六〇・6~)京都の荒廃と羅生門の様子。□(一六二・3~)下人の境遇。□・□(一六三・4~)飢え死にするか、盗人になるかの選択。□・□(一六三・15~)楼上に上がろうとする。第二段落(一六四・9~一六七・10)下人が楼上をのぞき込むと、老婆が死体の髪の毛を抜いていた。 初めは恐怖と好奇心を感じていた下人だったが、しだいに老婆に対する憎悪とあらゆる悪に対する反感が心に湧いてきた。□~□(一六四・9~)楼の上の気配と楼の内の様子。□~□(一六五・13~)老婆を目撃。□・□(一六六・9~)憎悪と反感。第三段落(一六七・11~一七〇・6)下人は楼上に飛び上がり老婆を捕らえ、死体の髪の毛を抜いていた理由を問いただした。老婆は髪の毛をかつらにするのだと答え、生きるために犯す悪は許されるはずだと弁明した。□・□(一六七・11~)楼上に踏み込む。□・□(一六七・16~)老婆を捕らえる。□(一六八・6)老婆に行為の理由を聞く。構成・要約2本文研究導入←←92
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