読み取りのうえで重要となる語句について、詳しい解説を掲載しました。4 それは石油の採掘に始まる気の遠くなるようなものづ8 そのうち語の句ごくのわ解ず説かがマヨネーズの容器になるマヨネーズのノズルの穴の形るのはソフトチューブ入りのマヨネーズの絞り出し口のこと。絞り出しノズルは星型が多く、料理の飾り付けなどに便利である。くりの道筋をたどっているう製品が出来上がるプロセス(過程)のこと。ソフトチューブの容器は石油を原料としているが、我が国はその原油の九九・七パーセントを輸入に頼っており、輸入先は中東が八〇パーセントを超えている。中東諸国は、アブダビの油田を例にとれば、地下深度約三〇〇〇メートルにある薄い油層からくみ上げた原油を、パイプラインを通して積み出し港まで運ぶ。サウジアラビア国内には二九〇本、総延長一万四千キロメートルに及ぶパイプラインのネットワークが存在している。筆者はまず、中身ではなく容器の一本が作られるまでにかかる距離、労力、時間に着眼し、□気の遠くなるような□と表現している。地球規模の距離をゆっくりと移動するでパイプラインで到達した原油は、約一万二千キロメートル離れた日本の製油所まで、大型タンカーで往復四十五〜五十日かけて運ばれる。途中ホルムズ海峡やマラッカ海峡等の難所もあり、細心の注意を払い運ばれている。教科書︵五四~五五︶▽ 評論文とは、筆者がある問題に対する自分の▽ 教科書見返し(巻頭1 ・2)の□解析マスタ4 教科書(五四〜五五)評論解析Aそば状などになること。▽主要な見解を把握するために、まず行うことは、正確な話題の把握である。マヨネーズの穴の形が、具体的に何をどうするのかを、指示語とともに確認する。(↓「板書例」)板書例問「ものづくりの道筋」が具体的に説明されている段落はどこからどこまでか。形式段落□〜□。板書例マヨネーズの穴から筆者がイメージしてい□それ□は□マヨネーズ□とい積み出し港ま●導入のポイント1 評論文の特色︵主要な見解があること︶を挙げる︒評論文を読むときに何をつかむことが最も大切か。ある事柄や話題に対する筆者の見解。考えや見解を論理的に述べる文章である。評論の読解においては、何となく読むのではなく筆者の存在を意識し、その意図を探るつもりで読むことが重要である。ー□一覧を参照させるとよい。●展開のポイント2 全文を音読し︑提示された話題を把握し︑「マヨネーズの穴」の働きを読み取る︒問「マヨネーズの姿を決めている」とあるが、これは具体的にはどういうことか。ノズルの穴の形が変わることによって、7答1答答□←□□*問1指導資料(評論解析) 野菜サラダの上にかけられたマヨネーズの形が、棒状やデコレーション状、きしめん状、ちぢれを決定これ︵ノズルの穴の形︶↓野菜の上のマヨネーズの姿= それ↓サラダの上のマヨネーズの様相が変化←︿具体的には﹀円↓棒状/星形↓デコレーション状細長いスリット↓きしめん状小さな穴の集合↓ちぢれそば状「ものづくりの道筋」︻容器︼石油採掘施設↓原油くみ上げ↓パイプライン↓巨大タンカー↓日本のコンビナート↓精製︵ごくわずか︶↓容器︻中身︼養鶏場の鶏↓卵↓食品工場↓油や他の成分と混ぜる↓中身容器と中身が出会う 「マヨネーズ」という製品となる五四ページ五四ページ語句の解説マヨネーズの穴から授業展開例 (発問と解説)気の遠くなる距離・労力・時間板書例 実際の板書にお役立ていただける例を示しました。80
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