かぎかっこのない「星の目」(六九・3)とかぎかっこの付いた「﹃星の目﹄」(六九・4)を、筆者はどのように使い分けているか、説明してみよう。読解答かぎかっこのない「星の目」は、月の裏側に行ってそこから「地球の出」を映したカメラの視点であり、また、それを見た人間の、文字通りの「星(宇宙)からの目」を指している。一方、かぎかっこの付いた「星の目」は、そうしたマクロな宇宙的な視点を手軽にいつでもどこでも私たちに与えるデジタルデバイスを指している。解説ただし、六九ページ12行目には「デバイスの中の『星の目』」とあり、ここではデジタルデバイスが私たちにもたらす、マクロで俯瞰的な視点を指しているだろう。また、六五ページ11行目の「星の目」は、かぎかっこが付いているが、解答の前者である「星(宇宙)からの人工衛星の目」を指している。なお、原典「見えないものを知覚する」の本教科書掲載部分の直後に「地球という家」と題された文章があり、そこでも筆者は「星の目」という表現を用いている。そこでは、近代建築の巨匠ル・コルビュジエが航空機で飛び回り、都市や暮情報やデータの受信に限っており、手順aではその本文の内容に沿った活動を行う。1 六九ページ3行目以降を二百字以内で要約することで、デジタルデバイスについての筆者の考えを、各自でワークシート1にまとめる。→〈解答例〉デジタルデバイスは「星の目」を持っており、それによって、地球や大地や自分自身の暮らしをマクロな視点から見ることができ、人は地上では見えないものを見て、新しい自己認識を更新できる。しかも、それが手の中にあって、誰もがいつでも見ることができるので、究極的で夢のような道具だと言える。そこで、どんなに目を凝らしても見えないもの、答えが見つからないものについては、この「星の目」を〈指導上の留意点〉・この作業は、「学習の手引き2 4、5名程度のグループに分ける。3 情報やデータの受信に用いる場合、どプ内で考えを出し合う。→〈指導上の留意点〉視点を変える(200字)読解2らしのあるべき姿を発見したことを指しており、「星(宇宙)」までは達していないが、やはり俯瞰した視点を意味している。(「参考資料1」を参照)デジタルデバイスが私たちに与えてくれの以外の例が想定できるとよい。そのただろう。・宇宙まで到達していなくても、私たちの世界を俯瞰的に見る視点であること。・サハラ砂漠からアマゾンであったり、地球全体であったりするように、その俯瞰の範囲が大きいこと。・通常では見えないものを見せてくれる視点であること。・デジタルデバイスを通して得られる視点であること。以上の条件を踏まえて考えると、その身近な例として最初に挙がるのは、グーグルマップに代表される地図のアプリケーションであろうか。もちろん、昔から人間は地図を作り参照してきたが、現代の地図アプリケーションは、視野の移動が容易で、縮尺も自在に変えられ、地形や航空写真など、レイヤーの変更も可能である。また、天気図の類いやハザードマップなど、そうした地図を利用した新星の目で見るしい視点もある。さらに、新型コロナウイルス感染症の流行以降に注目されたものとしては、各地の混雑具合や人流を示す情報なども、そうしたものの一つといえるだろう。なお、「参考資料3」では、地球の電磁波を観測する「リモートセンシング」の例を示した。地上にいる私たちの身近にありながら「星の目」を持っているデジタルデバイスには、どのような特徴があるか、また、私たちはそれをどのように利用するべきか、グループで話し合ってみよう。ねらい▼読む①要旨の把握本文に示された筆者の考えを捉え、その内容を指定された字数の中で的確にまとめる。②解釈と考察本文の内容を踏まえ、他者の考えも参考にしながら、自分の考えを深める。準備物ワークシート1〜3(教科書データ集DVDーROMに収録)。手順a配当30分※本文では、デジタルデバイスの用途を教科書(六四〜七〇)12指導資料指導資料(評論) の③使準備物 データでご用意しよ」本っうと文てている資料もございます。な大の考もきよえ(ワークシート類の実例はのくうる77ページ参照)を重にこ受なデと信るジにで。タしきルてるデいかバる、イ。グスルをー、めるるにな条「、お件星改、をのめ次確目てに認」「行すと星うれしばの「て目活、、」以本動と」下文しののにて過よ示活動 ねらい・準備物・認程うさ手順・評価規準などを詳めでにれらはなたしく示しました。れ、るも活動表現 369
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